メキシコの巨樹

オアハカ州エル.トゥーレ村トゥーレの木「デル・トゥーレ(トゥーレの木)」Arbol del Ture
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トウ-レの木 (親)
トウ-レの木 1本目(親)横から見た写真 2002.5.15
トウ-レの木 1本目(親)
さすがに世界最長老の部類に入る巨樹だけあって、一部 は水気もなく死んでいるように見えるが、木全体には 緑いつぱいで元気なものだ。 日本の巨樹のように金属製の棒でささえられてはいない。 自立している。
鳥がその木の宇宙の中で生活している。
木陰が広いぶん、暑さも和らぐだろ。
ここで巨樹の老木と 対話をする人も多いことだろう。
オアハカ市のアバストス市場のとこにある2等バスター ミナルからバスが出ている。
バスに乗って国道109号(パン・アメリカン・ハイ ウェイ)で東へ約10km、20分ほどで”トゥーレの村 に着く。
国道はこの樹にぶち当たってよける形で通っている 1本目(親)正面から見た写真 2002.5.15
世界最大の木、 ヌマスギ
ギネスブックに「世界最大の木」と登録されている。
メキシコ、オアハカ州トゥーレ村の世界最大の木、 ヌマスギ(別名ラクウショウ)。
この村には同じヌマスギの巨樹が9本ほどある。
子供であり、孫である。 トウ-レの木2本目(子) 2002.5.15

トウ-レの木3本目(孫) 2002.5.15
ヌマスギは現地で「アウェウェテ」

このヌマスギは現地で「アウェウェテ」と呼ばれて いて、ナワトル語で「水の老人」という意味。 先住民語では、この樹種をatotok(アトトック)と 呼ぶという。
トゥーレ村のトゥーレも水草の名前で、水に恵まれて いたため、多くの水が必要なヌマスギがこの地に残り やすかったと思われる。
しかし、メキシコ市と同様にこの村の地下水も枯渇 状態で、この木を守るため今、地下に人工的に水を 引いている。
メキシコ市にもかってこのヌマスギが数多く存在したと 言われている。
恐らく文明とともに伐採されていったのだろう。
米国の世界一高いレッドウッドと同じ運命を たどったのだろう。幸いレッドウッドは95%伐採 されたが、まだ現存している。
トウ-レの木、親子 2002.5.15
トウ-レの木
トウレーの木の看板Arbol del Tule Arbol はスペイン語の木という意味
一般的名称:アウェウェテまたはサビノ
属名Taxodiummucronatum (TEN)
樹齢:2000年超
高さ:41.85m
幹回り:57.9メートル
重さ:636.107トン
直径:14.05メートル
体積:816,829立方メートルと記載されている

写真はすべて海堀常夫氏撮影